君と春を



彼女が倒れてから3日。

俺は仕事が終わると必ず病院に立ち寄る。

相変わらず色味のない顔。

冷たい手を取り、何時ものように話しかける。

「なぁ、起きて俺の話を聴いてよ。
君に…伝えたいことがあるんだ。」



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