男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「大丈夫か?」

「うん・・・。俺は平気・・・」




私がそう告げると、二人は深く息を吐く。
心配してくれてたんだ。




「よかった・・・」

「うん」

「なんの用だったの?」

「・・・俺がレオさまの部屋で過ごしていることを知ったみたいで。そのことで」

「そっか・・・」





聞きたい。
ふたりは知っているだろうか。

王さまが言っていた言葉の意味を。



知っていて、レオに仕えているんだろうか。





レオが、人殺しだなんて。





嘘だよね?







「帰ろう」

「ん?ああ、そうだな」




< 194 / 616 >

この作品をシェア

pagetop