男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「フラン・・・、今・・・どうなって、るか・・・おしえて・・・」



きっといろんなことが起きているはずなのに、私に届かない。
誰も教えてくれない。
でも、知りたい。

レオたちが今どんな状況に立たされているか。




「ユキ・・・」

「私・・・は大丈夫・・・だから」




真っ直ぐにフランを見つめると、戸惑ったように瞳を揺らす。
しばらく黙りこんだ後、決心を付けたように微笑んだ。



「わかった。ユキも騎士の仲間なんだから。知る権利はあるよね」

「うん」

「はっきり言って、今すごく悪い状況だ。国民も、城の者も皆レオさまに不信感を抱いてる」



覚悟してた。
そんなことは。
でも、はっきりとそう知ってしまうと、傷つかないわけはない。




「別に、任務自体に失敗したわけじゃない。また切り替えて行けばいい話だと僕たちは気持ちを切り替えようと思ってるんだけど、国民はそうは思えないみたいで」

「・・・なんで?」




レオはあきらめたわけじゃない。
皆の幸せのために動く覚悟をしてるんだ。




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