あなたの優しさが…雅樹の想い




その言葉に


俺は美咲を抱きしめて


『今すぐ抱きてぇ』


そう口に出したら


お袋が


「この猿が!」

俺に蹴りを入れてきた



『なに、すんだよ!!』


「うるさいわね…明日から美咲ちゃんはここで暮らすわよ」


『ダメだ!なんで勝手に決めんだよ』


「私が美咲ちゃんと暮らしたいからよ」


『今まで通りマンションで住む』


「ダメよ。いつまで大東をつかするつもり?誰かに狙われるたびに缶詰にするの?」


『くっ…。けど、ダメだ』


「独占欲、高いわね…樹に似て」

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