あなたの優しさが…雅樹の想い




「離れていかんでくれ〜」

親父が悲しそうに言うのを見て


親父も美咲に甘い口が…。


お袋が親父にも

本家で住む話をすると

親父も大賛成だった。



『疲れた、帰るわ』


美咲は心配そうに

「仕事は?」


『大丈夫だ』
『じゃーな』


本家を後にした。



すげー疲れた。


「若、お疲れ様です。何もなくて何より」

大東は安堵の表情。


何事もなくはない……。


けど、


これでいいんじゃないか…

今まで一人だった美咲に


俺がいて

大東がいて

お袋、親父がいる

組員もいる


寂しくねぇだろ。
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