あなたの優しさが…雅樹の想い




お袋と大東が


美咲に会いに行ってる間……


いや、

美咲がいなくなってから


また仕事が増えた。




それは

組長である

親父の優しさ……




美咲がいねぇと


こんなにも


落ちぶれちまう…



不安にさせねぇとか言っていて


不安にさせちまった……。




そんなことを考えていたら


大東から電話が来た




『どうした、美咲は?』



「若、美咲さんは元気でした」


「お願いがあります……少しだけでいいので、美咲さんに時間をください…」


『大東……』


「若が限界なのも知っています…けど、美咲さんに考える時間を……」



『……3日だ。3日経ったら迎えに行く』


「若……ありがとうございます」



大東は俺のことをよく理解してる


そして

美咲のことも……



美咲に会って

何かを知ったんだと思う。



俺には今は言えない何かを……



3日……


それが限界だ。
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