あなたの優しさが…雅樹の想い
「若、頼もしいお方ですね」
大東の言うとおりだ。
俺も大東も
ちいせぇ男だ。
けど、
気付いてる。
美咲が一番
怖いこと…不安なこと。
だから俺がしっかりしなければ…
「着きました」
車を降りる。
「若、おはようございます!」
組員らが挨拶をする。
俺にとっては当たり前のことだが、
美咲はビクッとして
表情が硬い…
美咲はすぐ俺にくっついてきた。
『大丈夫だ、俺がいる』
そう言うと
笑顔で頷く。