あなたの優しさが…雅樹の想い




「若、頼もしいお方ですね」

大東の言うとおりだ。


俺も大東も

ちいせぇ男だ。



けど、

気付いてる。

美咲が一番

怖いこと…不安なこと。


だから俺がしっかりしなければ…




「着きました」


車を降りる。


「若、おはようございます!」

組員らが挨拶をする。

俺にとっては当たり前のことだが、

美咲はビクッとして

表情が硬い…


美咲はすぐ俺にくっついてきた。


『大丈夫だ、俺がいる』


そう言うと

笑顔で頷く。
< 98 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop