生意気毒舌年下男子








「お似合いだねぇお2人さん」

「雫!慎くん!」





ニコニコ笑いあう2人。

まるで全て見ていた感じ…。





「しかしまぁ、幸来ちん先輩がいるから、無理だな姉ちゃん」

「そうね。
計画はあえなく失敗ね。
早乙女くん、幸来ちんに感謝しなさいよ」




計画?

意味ありげに笑う2人。




「早乙女くん。
私たちね、過去に会ったことあるのよ。
正確に言えば、会ったのはあたしだけ」

「俺は当時生まれてなかったからな」




雫と慎くんが、過去に二瑚に会っていた?

二瑚を見るけど、知らないと首を振られた。




「本当は私ね、早乙女くんが許せないの。
あと、綿貫沙羅も」




綿貫沙羅。

二瑚の過去に出てきた、二瑚に万引きを教えた、あたしと同じ名前の少女。

何で雫と慎くんが、二瑚と綿貫沙羅が許せないの……?






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