誠の華-アサガオ-




「おっ、丁度良いところに帰ってきたな!雪達も布団敷くのを手伝って!」




「はいはーい」




いつも早く部屋に来た人が布団を敷いておく決まりだったけど各自でやったほうが断然早いし楽な気がするのは気のせいじゃないはず。



「灯りを消すぞ」




一が灯りを消すと辺りは真っ暗に染まった。




静寂に包まれると先程ミツに言われた言葉を思い出していた。



『いい、雪。女は根性さえあれば男の人と並べるのよ。一度決めたら誰に何を言われても決して自分の気持ちを曲げないあなたなら総司や歳三、勇さんだって支えられる。頼んだわよ』



任せてね、おミツさん。



私がおミツさんの代わりにみんなを支えるから。


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