誠の華-アサガオ-




「ここのみんなは…暖かくて優しいな」



勝太達を見ながら今日見た中で1番穏やかな笑顔で言った永倉。



「…そうですよね。私も、彼等に救われたんです」



そう言った私を驚いたように見た永倉。




「俺もここにいたら変われんのかな…」




永倉の瞳の奥には暗い闇が隠れていたように見えた。




「貴方がどんな闇を抱えているかわからないけど、彼等ならきっと救ってくれますよ」




「…そうか。んなら賭けてみようかな、お前さんの仲間に」




彼、永倉は私の頭をポンポンと叩くとみんなの輪に入って行った。



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