彼岸の杜



じーさまに見つかったらどうしようと思いつつもお風呂まではこの状態が変わるわけもないので開き直った。だって仕方ないもん。これで見つかって怒られてもじゃあどうすればよかったんだって言い返してやる!チキンなあたしが果たして本当に言えるのかはわからないけどね!?


その前にお母さんに報告が先かな、と台所を覗いてみる。こうしてみるとあの時代でよく生きれたなって思うよ。久しぶりの最新、でもないけどちゃんとしたキッチンだ。今日の朝まで触ってたの竈だったからね、竈。



「お母さーん、ごはんってあとどれぐらいでできる?」


「さぁ、どれぐらいかしらねぇ」



わお、我が母ながらなんて曖昧な。でもそれが懐かしく思えるのだから変な感じ。



「あたし埃まみれだし先にお風呂入っちゃうね。遅いようなら先に食べてていいから」



わかったわと言うお母さんの声を聞きながら新しい部屋着を持ってお風呂場へと向かう。そのちょうど前でじーさまと鉢合わせた。声をかけようとしてはたと気づく。


最後にじーさまに会ったのってじーさまに言われたことに腹を立ててあたしが飛び出した、んだったよね?お、おぅ、思い出すと気まずい…



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