彼岸の杜



茜と2人、少し大きい机にごはんを並べていただきますと手をあわせる。ごはんを食べている間、茜はあたしにいろいろなことを教えてくれた。


一応ここは神社らしくて茜はここで巫女さん?のようなことをしているらしい。


うーん、いまいち自分の中での巫女さんっていうとお守り売ったり境内の掃除したりしか仕事思いつかないんだけど…


そんなことをぶつぶつ言ってたら聞こえたみたいで茜はクスクスと小さく笑っていた。


そんな笑うとか今の時代の巫女さんってもしかして現代とは全く違ったりするのか?と思ったけどだいたいあたしの考えていたのと同じらしい。なぜ笑われたのか疑問だ。


他にもお祈りしたり村人のお悩みを聞いたりするのが仕事なんだって。確かに、家でもそんなことをじーさまがしてたなぁ。



「特に今はあまり村で作物も育っていないみたいだから…」



困ったように笑って今日のごはんに目を落とす茜。


確かにこう言っちゃ現代人のあたしからしたら質素っていうか、量的にも慎ましやかというか……端的に言うと少ないっすね。


こういうとき神様にお祈りするのも茜の仕事の1つらしい。まぁ科学技術が発達してる社会で生きてきたあたしからするとあんま意味ないようにも感じるけどそこはそこ、曖昧に笑って返しておいた。




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