いつだって、ヒーロー。


「……わかった」


フッと心の中のわだかまりが消えた気がした。


もしかしたら…


私が一方的になってしまって、宮城くんの言葉を聞かなかったらモヤモヤしてたのかな…。


スッと私の腕から離れた宮城くんの手。


何度も終わりだって決めて、何度だって助けられて。

結局、中途半端なことをしてたんだ。



いつもいつも。


どうしてこうなるの?



それはヒーローだってことを消さなかったから。



嘘をついたこと。



隠し事をしたこと。



あなたが私にとってヒーローだったこと。



全部消してもいいですかー……?










さよなら、ヒーロー。










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