いつだって、ヒーロー。


「嫌だって思わなかったのが正直な答えでしょ?だったら行ってきなよ!」


バシッと私の背中を叩く。


「で、でも…。なんで私なのかな…。私じゃなくても…」


「わかってないなあ。宮城は泉がよかったから、泉とまわりたいから誘ったんでしょ?」


私とまわりたいから…?

もうわけわかんないよ…。


「なんで私とまわりたいのかな…」


「はあ…。もうバカ泉っ!いい加減気づきなよ!私の口からは言わないけどさあ?大事なのは行くか行かないかじゃなくて、行きたくないって思ったか思ってないかだよ」


何に気づくの?
真緒ちゃんは何を知ってるの?
でも真緒ちゃんの口から言わないってことは、きっと自分で気づけってこと。


大事なのは行きたくないって思ったか思わなかったか…。


行きたくない……なんて思わなかった。


ただ、私でいいのかな?
そう思っただけ。




「……私、1時に藤棚行ってくる」



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