<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
水『・・俺は、思わないようにしている』
紀「・・顔を見ているといつも辛そうに見えるけど?」
水『過去は、思い出として残さないとね。今は今なんだから。過去ばっか見てたら紗奈恵から抜け出せなくなるから。まぁ、たまに過去に戻っていることは否定しないけど』
紀「私は現実見て嫌になる。こんな辛い現実を受け止めるなら死んだ方がマシ」
水『それ、弱音っていうんだよ。紀優ちゃん』
紀「弱音は人間必ず出るもんなんだよ。逆に水無月が弱音吐かなくて人間が疑う。」
水『人間だよ。多分それがストレスとなってたまに倒れるのかな~』
紀「蘭華、心配してんじゃないの?」
水『まぁ・・それは倒れる時にいつもされてる。』
だったら、言えば良いのに。と口から出そうだったけど止めた。
気持ちは分からなくもないから。
プライド。というものが止めさせているのかな・・。