<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
水『あ、そろそろ下っ端のとこに行かなきゃ。んじゃ、またね』
紀「あぁ。了解」
ツーツーという音だけが残る。
そういえば、此処理事長室前じゃない。
私と水無月、姉貴、悠の関係。
この関係が複雑なんだ。
複雑に絡まって・・まるで蜘蛛の巣。
絡まったら、解かなきゃならない。
解くには時間がかかる。
一人が狂えば全部が狂ってしまう。
その分、時間もかかる。
それを早く解くにはどうするか。
・・糸を切らなきゃいけないんだ。
・・誰かが犠牲にならなければいけないんだ。