気まぐれ男子とその彼女。
気まぐれ男子とヘアースタイル。


~気まぐれ男子とヘアースタイル。~






「菱くん菱くん」



「んー?」




今日も変わらず菱くんの家におじゃましています。





「あのね、私髪を切ろうかなって思ってるんだけど、どうかな」



「…ふーん」




「やっぱこのままの方がいいかな。でももうちょっと伸ばしてみるのもなぁ」





「………」




「ねぇねぇ菱くんはどっちの方がいいと「ぐーっ」






寝ちゃいましたね菱くん。




補足、菱くんは自分の興味ない話になるとすぐ寝てしまう習性を持っています。





「うーん。興味ない様子からいくとまあどっちでもいいってことだよね。……あ、でも…」



そういい、いつもどこかしらに付けている(この日は手首)シュシュに触れる。




何せ菱くんは初めて私に買ってくれたプレゼントなのですから!!



「あんまり短くしちゃうとシュシュでしばれなくなっちゃうからやめとこっ」




やっぱり本来の使い方が一番いいよねっ。







「……っ…//(すごい大切にしてくれてるし…)」





このくだりを菱くんが寝たふりをして聞いていたとは想像すらしていない私でした。







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