気まぐれ男子とその彼女。
─くいっ
「へ、うわっ…!」
─ちゅっ
「っひ、菱くんっ、み、みられっ!!」
「大丈夫。傘で見えないよ」
「で、でもっ…!」
「はい、もう一回」
「まっ、待て!!」
「俺は犬みたく飼い主に忠実じゃないからね。待て何て出来ないよ」
「んんっ…」
今日の菱くん…別人です…。
相合い傘効果…すごすぎます!!
「…それにしても、相合い傘っていいものだね、橋ちゃん?」
「……」
「橋ちゃん?」
「………」
「…拗ねたね」


