【いつきの小説講座】

さて、先に『困難』については『外的』『内的』とふたつにわけて説明したと思うが、ここでもう一度確認しておこう。


■《外的な困難》

☆敵

○もっとも端的な例。人間とは限らない。


☆地理的・空間的な障害

○孤立した地形、迷路、密室など。


☆時間の制約

○タイムリミットの設定。「一週間後までに○○しないと」や「残された時間は×時間」など。


■《内的な困難》

☆登場人物の内面・心の問題

○心の中での葛藤・鬱屈(うっくつ)した思い・ふと浮かんだ疑念、など。



これらが複数組み合わさることで“ドラマ”は文字通り『劇的(ドラマティック)』になる。

そしてこれらの障害や困難を乗り越えていく具体的な行為、行動のひとつひとつが『イベント』と呼ばれるんだ。

このイベントは先に進むにつれて段々とぷーど……ハードルが高くなっていく方が良い。

そしてこのぬーど……ハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えたときの達成感や解放感が大きくなる。

この達成感や解放感がいわゆる『カタルシス』だ。

良い作品を読み終わると「ほぅ……」と我知らずため息が出たりするだろう?

あれだな。

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