【いつきの小説講座】
イベントを設置するにあたっての要点を話しておこう。

以下を注意しておいて欲しい。


【1】イベントの数は足りているか

総ページ数に見合った、もしくは各章ごとのページ数に見合った数のイベントが用意してあるかどうか。


【2】イベントが主人公の行動で描かれているか

セリフだけ、心の動きの説明だけでイベントをすすめようとするものはNG。


【3】前半のイベントが『困難』を示しているか

読者に「これが克服すべき目標」として『困難』を示すことができているか。

主人公にとってどういうものが『困難』といえるのかを示せているか。


【4】イベントの困難度が順を追って高くなっているか

だんだんと高くなるハードルをひとつずつ跳び越えていくその過程に読者は引き込まれ、共感する。


【5】最後のイベントで『困難』が克服されているか

障害が乗り越えられ、葛藤が克服されたときに読者はカタルシスをおぼえる。

しかし逆に、途中までは順調にいっていたのに最後の最後で挫折、という手も考えられる。

その場合には読者も主人公と一緒に挫折感に苛(さいな)まれるだろう。

これを『アンハッピーエンド=トラジディ』という。



まだまだ続くぞ。
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