【いつきの小説講座】
句読点でリズムをとっていくのはいい。

しかし、だ。

あまりリズムにばかり気をとられるとたまに格好の悪いことになっちまうことがある。

例えば。





 俺は愛車に目一杯の力を伝え
、息を時々つまらせて坂を登り
、ついには立ち止まることなく
見事に目的地へ辿り着いたんだ






ことごとく句読点が“頭”にきているのがわかるだろうか?

気にしない人は気にしないだろう。

だが、細部の体裁にもこだわるのであれば気を付けたいところだな。

とはいえ、実はこれは作者もよくおちいることだったりする。

それには理由がひとつある。

それは“パソコンを使って書いている”ということなんだな。

例えば作者の場合は『txt(テキスト)ファイル』を使って書いているんだが、その場合実際の携帯画面とは異なる1行の文字数で書く。

でないと見えにくいから。

するとパソコンで書いている、見ている分にはまったく問題がないのに携帯画面では……なんてことがおこっちまうんだな、これが。

かといって。

アップロードした後でもう一度、今度は携帯から手直ししようとしたらば……困ったことがおきちまう。

それは携帯特有の“表示限界文字数 ”だ。

本来ならば1ページの最大文字数は1000文字であるにもかかわらず、一度書き込み画面を終了して再度表示しようとすると腹立たしいことに500字前後から先がばっさりと消えて表示されないんだ。

いやはやこれはもうどうしようもない。

とはいえ、どちらの作業もパソコンでしてしまえばいい。

なので作者の作品でこんなとこを見つけたら「こいつ手を抜いてやがる」とツッコミを問答無用で叩き込んでやってくれ。

まぁ機種によって1行の文字数が違ったりもするだろうから結局一概にはいえないんだけど、な。

やれやれ、面倒極まりないってやつだ。


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