【いつきの小説講座】
どうだったかしら?

今挙げた2つは何も特別な道具が必要なわけでも、時間と場所を選ぶようなものではなかったはずよね。

ただ紙とペンがあれば十分。

それは小説の基本だともいえるわ。

この他にも簡単なものでいえば、よく使う道、例えば通学路や通勤路、バイト先に向かう道やお買い物で通る道、そしてその建物たち。

この“よく使う場所”で1日5つほど“発見”をしてみて。

どんなに些細なことでもいいの。

例えば「カードレールの端っこの塗装がはげてる」とか「図書室の奥の本棚にらくがきがしてある」とか「肉屋でいつも流れてる歌の歌詞」とか「三階廊下の壁にひびがはいってる」とかそんなどうでもいいようなことでいいの。

それを1日5つ。

これは“アンテナ”を拡げる練習。

つまり“気付ける感受性”を高める練習ね。

別に紙に書かなくてもいいわ。

ただ発見するだけでいい。


これは毎日の生活、人生そのものを色鮮やかにしちゃうからぜひ試してみてね。


では、私とはここまで。

またいつかどこかで会いましょう、ね?

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