パラレルワールドでゲーム戦争
初戦 ゲーム戦争開始！
彼は独りだった。
ずーっと、独りで過ごしていた。
成績優秀、IQは計り知れない。

自分の年にあった授業はつまらない、クラスメートは皆バカ、親と愛想笑いを浮かべて表面上での付き合い。

退屈過ぎて、何もしなくて、友達なんて作らなかった。

いや、作れなかった。

勉強なんかより難しい、友達を作る方法を知らなかったから。

だから彼の友達は、何も喋らない、全く動じない、自分の選択をそのまま表してくれる、機械のみ。

ディスプレイに出される機械の質問と返答。
それに応えてまた返答

それだけで1日が終わる。

『機械は俺に余計な事を聞いてこない。ゲームは物語を語ってくれる』

そう考え、ゲームの虜になった少年は、笑う事を忘れてしまった。
感情表現は出来る、でも笑う事は出来ない。




これは笙瀬 柃（しょうのせ ひさかき）のゲーム戦争。

それは現実であり夢、嘘であり誠。

誰も知らない、信じない、ゲーム世界での話
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