.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
やばいよね?この雰囲気・・・。
「あっ、あの!離してくださいっ!」
「ふっ、やだね。
俺と付き合うんなら話は別だけど」
「だから、それは無理だって言いました!」
「んじゃ、離さない。
てゆうか、力ずくで俺のものにする」
「えっ・・・・きゃ!」
ぐいっと壁に無理やり押し付けられ、背中に痛みが走る。
やばい、打撲したかもしれない・・・。
でも、それよりやばいのはあたしを見下ろす永沢君。
だめだ・・目に色がない・・・。
逃げようとしたってさすがに男の子の力にはかなわない。
どうしよ・・・ここ、誰も通らないのに。
ビクビク怯えてるあたしを面白そうにニヤニヤしながら見下ろす。