蒼色ルーム




『校門で待ってるから、帰るな』



授業が終わり携帯を見ると、紺からメールがきてた。




「別に来なくていいのに」



私は渋々、紺を待つため校門で待つ。
千夏は紗和くんと遊ぶらしいからちょうどよかった。



「ごめん、待たせたな」



目の前には少し息を切らした紺がいた。
まさか…走ってきたの?
そこまでして、会わなくていいのに。



「…見て…北里の制服だ」

「え?遊佐さんの知り合い?」



ほら、こうなるから嫌だったの。
まだ、私が紺のとこへ行けばよかったのに。その方が気が楽なんだよ。
< 104 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop