蒼色ルーム
蒼色19
昨日からずっと考えてる。桃里さんが紺に家に来た事を聞いた理由を。
別に聞かなくても良かったはず。
だけど…聞いたのは家出した原因だったと思ったからで…。

難しいな…こういうのは。



「えっと…遊佐、遅くなってごめん」

「あ、全然大丈夫だよ。私こそ部活後なのに」

「大丈夫大丈夫。で…話って?」



紺は中3の時の話を教えてくれた。
だけど、桜木のことは一回も触れなかった。



「いきなりだけどさ…この前言ってた話…紺の話を教えて…欲しいの」



桜木に言うと、紺の名前を聞いた瞬間ピクリと眉が動く。



「どうして、それを聞くの?」

「えっと…知りたいから。紺の全てを」



桜木はただただ私を見つめる。恥ずかしかったけど…そらしちゃダメだと思ったから見つめ返す。



「仕方ないなぁ…。じゃあ話すか」
< 86 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop