片道キップを二人分
翌日。結局あたしは、徹也さんを食事に誘った。
両親が居ないのに別々に外で食事をするなんて、友達の誰にも言えないような気がした。
もしかしたらそれは、あたしの考えすぎなのかもしれないけど、勘繰られたら、今のあたしはそれを誤魔化すことすらできないような気がしたのだ。
徹也さんはやっぱり何も聞いてこなかった。
ただ、笑いが尽きることなく会話は続いて、それが今のあたしには心地良かった。