頂上~テッペン~

『青5番プッシング!!2ショット!!』


彼は重そうに体を持ち上げ、立ち上がった。

私の声は、聞こえていない。

他のメンバーもポジションにつき、審判がボールを渡した。


『入る入る、大丈夫。』

『いけっぞ山瀬!』

『落ち着けよ。』


メンバーが声をかける。

大丈夫。絶対、絶対に入る。


2回ドリブルをつき呼吸を整え、1ショット目を放った。

美しい放物線を描き、ボールはリングに吸い込まれていく。


『ナイッシューッッ!!』

湧きあがる歓声。

熱気を持つ体育館。


そして2ショット目。
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