私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~
「ちぃちゃん……」
「!」
ちぃちゃんて……私のことちぃちゃんて…!!
「お 覚えて下さってたんですか?!」
「当たり前だよ。昨日の今日だし」
奈緒様は昨日と同じように、隣へ誘う。
「すいません、また来ちゃいました…」
「うん、なんとなく来そうな気がしてた」
朝とは違う、覇気がなくなったようにぼんやりしている奈緒様。
でも、こっちの方が本来の姿のようにも思える。
「奈緒様は……」
「“様”?」
「あっ ごめんなさい…!」
ついつい口走ってしまった。
「奈緒“様”ね…。そんな風に言われるような者じゃ無いんだけどな」
「あぅ…そのぉ……」
どうしよう--!!
いきなり地雷かぁ--?!
「私のことは、奈緒で良いから。私もちぃちゃんって呼ぶし」
馴れ馴れしいかな?なんて苦笑する奈緒様──じゃなくて奈緒“先輩”。
滅相もない!!
私は始終どきどきしっ放しだった。