奇跡の歌姫【下】
「あの…。愛歌って、芸能人になるんですよね、これから。彼氏とかって大丈夫なんですか?ほら、よくスクープみたいなのになってるじゃないですか…。」
2人でよくわからない感動に浸っている時に、咲ちゃんからの現実的な声が聞こえた。
「…それなんだよね。出始めのスクープは良くない印象付けをし易いんだよね…。」
「…嘘とか吐きたくないです。」
嫌な印象、か。
それで私の音楽まで否定されるのは…絶対に嫌だ。
私の音楽以上に、お兄ちゃんの曲を否定されるのはもっと嫌だ。