あの時


「花瓶の水きたねーぜ?
 かえろよ。」


次の瞬間にはもう奈美恵ちゃんは水をしたたらせていた。


「な、なにすんのよ!?」


「水が汚れていたからかえるよういっただけだ。さっき自分で言っただろーがよ」


奈美恵ちゃんの握り拳がワナワナと震えているのが見えた。


「おっ、覚えておきなさい!」


奈美恵ちゃんは一言そう言い残すと振り向いて去っていった。



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