腹黒い私の策略
店に入ると、場所の割に意外と客が入っていた。
そんな中を、頭にバンダナを巻いたアツシが、沢山のお皿を持って忙しそうに歩き回っている。
「おうっ里山と竹本。いらっしゃい」
「おうっ。友達割り引きよろしくね!」
「お気をつけてお帰り下さい」
「こんな住宅街まで来てやったんだから、サービスしてよ〜」
納得。ミナミは最初から飲み代をけちるつもりでここまで来たのか。
服に臭いが着いてしまうが、食費が安く済むのなら許す!