腹黒い私の策略
「んで?あんた何企んでるの?」
乾杯すら言わずに、真っ先に話の核を突いてくるミナミ。
私たちの間では、気遣いとか遠慮は一切不用だ。
「別に〜。ただ皆に報告しただけじゃん」
高校の演劇部で、脚本・演出をしたミナミと、主役だった私。
他の仲間たちと練習やぶつかり合いをして、やっと手にいれた、関東大会への切符。
10年ぶりの関東大会出場をはたした私たちの友情は、けっこう深いものだろう。
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