レイアップ


「スピード、スタミナ、テクニック、人並み外れた身体能力が才能?だとしたら、私はそんなのいらないかな。それよりも、もっとすごい才能があることを知ったから。それを教えてくれたのはシュウなんだよ。シュウが私に本当の才能を与えてくれた」

おれにあって、ミウには無い才能。そんなものがあるとは思えなかった。

「そんなスペシャルな才能を人にあげた覚えなんてないけど」

ミウはさっきより小さく首を横に振った。

「確かに貰ったよ。そしてシュウには、その才能がまだしっかり残ってる」

ミウはそういって、突然おれの胸に手をあてた。トクンと心臓の鼓動が一つ跳ねる。

「好きなものを、ずっと好きでいられること」

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