不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「寧々、ショックかもしれないけど聞いて? 風見さんと仲里さん、ただの“知り合い”じゃないと思う」

 ジョッキの中身を空にして、テーブルの上にトンっと置いたと同時に、美里が意を決したようにそう言った。

「ただの“知り合い”じゃないって……どういうこと?」

「前に、付き合ってたんじゃないかな」

「え?! なんでそう思うの?!」

「それは……私の女の勘。根拠はない」

 根拠は……ない。
 だけど、私よりも断然嗅覚が鋭くて、恋愛経験も豊富な美里がそう感じたのだから、間違っていないのではないかと思う。

 風見さんと仲里さんが……付き合っていた?

「で、でも……付き合っていたとしても昔の話でしょ。風見さんだって今まで何人か彼女くらいいたはずだもん」

< 206 / 298 >

この作品をシェア

pagetop