不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 そんなことを言われましても。
 私にはそんな力もないし、覚えもない。
 魔法使いじゃないのだから、風見さんを変えるだなんて、そんな……滅相もない!

「いえ、私は別になにもしてません!」

「なにもしてなくてもそうなんだ。……お前が俺を変えた。だいたい俺は、こんなことを言うキャラじゃないからな」

 私が……風見さんを?
 もしそれが、良いほうに変わったというのなら、すごく光栄だけれど……。
 自覚がないのが自分でも不甲斐ない。

 だけど風見さんは自信満々で私の影響だと言った。
 知らず知らずのうちだけれど、私がその“俺様”な性格になにか影響を及ぼすことができたのだとしたら……

 そう考えるだけで、じわり、と胸がこみあげてくる。

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