私には嫌いなものが多すぎる。






「直斗…もう大丈夫。…続き、言って?」





「……俺…は、美玖のそばに…いないといけない。」





「うん…」





「だから……別れよう」








言葉にされるといっそう辛くて、でも最後は笑顔で終わりたい。





辛かったっていう思い出にはしたくない。






だから






「今まで、ありがとう。とっても幸せだったよ」






そういって後ろを向いて家に帰っていく。







< 301 / 331 >

この作品をシェア

pagetop