好きになんてなるわけねーだろ!!!
あははは、はははっ!
笑い声が響いて私は顔を上げる。
その姿を見て、私はぐっと唇を噛んだ。
『…………こう、き。』
光輝と湯浅さんが、2人で下校してきたのだ。
2人は私になんて気づくこともなく、楽しそうに会話を弾ませて歩いていく。
その姿が完全に見えなくなったとき、
私の目からはついに、ついに水滴が零れた。
ねえ、、この公園は私たちがいつも遊んでた場所だよ?
いつも、私を見つけてくれるのは光輝で。
いつも、隣にいてくれたのは光輝で。
でも、、、今は私だけが気づいた。
私だけ、光輝は気づいてくれなかった。
やっと気付いた自分の気持ち。
今なら、葵が言ってたことも、今までの自分のよく分からない行動も全部分かる。
あまりにも遅すぎる自覚に、涙が溢れて止まらない。
『………私、馬鹿だ………』