好きになんてなるわけねーだろ!!!
「…あの、葵ちゃん?」
慶太が恐る恐る呼びかけると、葵はキッと睨むように慶太を見る。
それから少し顔を赤くして呟いた。
「お祝いの食事作るから手伝ってよ。慶太。」
その言葉に慶太は、ぱぁああ!!と顔を明るくする。
「うん!」
「だから静かにしなって。」
「ご、ごめ、てかさ、このお祝い2組のお祝いってことにしない?」
「…!?ばかじゃないの!?しないよ!」
「え。名前呼んでくれたのに?」
「言うな。」
キッチンへ向かった2人は仲良く夕食の準備を始めた。
「ばっか!もういいなにもしないで!?」
「や、俺も役に立ちたくて!杏奈ちゃん寝てるし!」
「だから動けば動くほど邪魔なの!くそ田口!」
「あーーー!また田口!?」
「うっさい、呼んでほしければおとなしくしてて。」
「はい。」