好きになんてなるわけねーだろ!!!


「わ、幸。おはよ。」

「裕くん!おはよぉ!!」


幸に挨拶する裕太は優しく微笑んでいて、大人っぽい。

自分では気づいてないんだろうけどね。

学校でもあんなんなのかな?

それとも幸だけ?


思考を巡らせていると、裕太が言った。


「杏奈、光輝来てるけど。上げていい?」

『ん、別にいいよー』


しばらくすると、裕太と光輝が上がってきて、部屋は4人になる。

ま、広さ的には問題ないけど。


『おはよー!』

「はよ。」


適当に挨拶をして幸の髪を完成させる。

鏡で幸を見ると、前髪が目にかかっていた。


くいっと前髪をねじっておでこの上で止める。


『よーし!どう?幸!』

「かんぺーーき!!」


いぇーい!なんてハイタッチをして時計を見ると、ちょうどいい時間。


< 270 / 277 >

この作品をシェア

pagetop