女子やってます


バイオリン独特の構えをし、
流れるように弾き始めた。



――綺麗。


流れる音と澪の真剣な顔にあたしは不覚にも心が高鳴ったのを感じた。



およそ1分。

それだけでも引き込まれる音を奏でた澪は「お粗末様でした」と演奏を終えた。


優雅って言葉が似合うな。

なんて柄にも無くそんなこと思ったり。



「ささ、勉強しよっか!」


「あ、おう…。桃井、めちゃくちゃ凄かったよ。そこら辺の女子より女性だったわ」

「ふふっ、ありがとう」


あ、そこお礼言うところなんだ。



途中、バイオリン演奏会を挟んだものの
なんやかんや5時から2時間勉強会をした


んだけど…。


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