ツンデレ専務と恋人協定
「はじめまして。秘書の里田栞奈と申します」


私は席からたち、百合香と呼ばれた女の人に挨拶をした。


「はじめまして。前に専務の秘書をしていた川口百合香です」


前の秘書?
それって、専務の婚約者だったっていう?

私は専務と百合香さんの関係を予測していたのに、驚きが隠せなかった。


「ではお先に失礼します」


百合香さんはそう言ってお店を出ていった。



「綺麗な人ですね」


落ち着いていて、大和撫子って言う言葉がぴったりの人だと思った。


「ああ。だけど、整形だぞ」

「え?」


整形?
そんなことあっさり暴露しちゃっていいの?


「嘘、冗談だよ。あいつは昔っからあの顔だ」

「昔っから?」

「ああ。小さいときから親同士が知り合いで、まあ幼なじみみたいなもんだ」


秘書や元婚約者ってだけじゃなくて、幼なじみなんてそんな深い関係なんだ。

そんな人に勝てない気がした。



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