ツンデレ専務と恋人協定
私も帰ろうと思い、歩き出すと後ろから名前を呼ばれた。


「栞奈さんっ!」


振り返えると百合香さんが私に向かって手を振っていた。


「時間ある?良かったらふたりで飲みなおさない?」


いきなりの誘いでちょっと困惑もするけど、話が聞きたいと思って、私は承諾した。

ふたりでホテル近くのバーに入り、再びお酒を頼み乾杯した。


「私のことは聞いてる?」

「はい、常務から」

「なんだ〜李人からじゃないんだ」


ふたりで飲んで話す話と言ったら専務と常務のことくらいしかないのはわかっていたけど、いきなりの直球を投げられた。


「海里から何て聞いてる?」

「専務とお付き合いされてて、婚約までされていたと聞いてます」

「私と李人と海里は学生時代からの知り合いで3人で一緒に留学もしたの。その時にロバートと出会ったんだけど、私はずっと李人が好きで留学中にやっとの思いで李人と付き合うことができた」


さっき食事中には専務の話が全く出てこなかったから、専務は留学していなかったんだと思っていたけど3人一緒に留学してたんだ。

「それから李人の秘書になって、会長から結婚するように後押しをもらって婚約まですることができた。本当に幸せだった」


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