ツンデレ専務と恋人協定
私はそのまま専務に抱きしめられたまま、お姉ちゃんたちのことを話し出した。


「姉ちゃんの分も俺がいるから」


専務にそう言われ、自分の腕にも力を入れてギュッと抱きつくと、甘えっ子な私の頭を優しく撫でてくれる。

それが心地よくてこの腕の中にずっといたいけど、専務はまだ仕事が残ってるんだと思って専務から離れた。

私は専務に見届けられながらマンションの中へ入り、部屋へと帰ってきた。






それから、ひと月も立たないうちにお姉ちゃんたちは春樹さんの実家へと引越して行き、借金は春樹さんから専務に返したみたいで、専務からもお姉ちゃんからもそう報告を受けた。

そして、私の貯金から貸していたお金までも返ってきて、契約で得たお金も専務に返そうと思う。

これで専務と同棲できるかもしれない。
お姉ちゃんたちが引越ししてしまったのは寂しいけど、専務と一緒に暮らせると期待する自分もいる。


仕事が終わる専務を、自分の部屋で料理をしながら待っていた。

今日はお姉ちゃんに教えてもらった、ロールキャベツとポテトサラダを作ろうと、仕事帰りにスーパーに寄り材料を買ってきて作り出す。

ちょうど料理が出来たころに、ワインを片手にやってきた専務に早速お金を返すことにした。

テーブルに置いた封筒を見て、専務は眉間にしわを寄せてる。


「専務から契約で頂いたお金です」


専務はテーブルの上のお金を見るだけで、触れようともしない。

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