夢幻泡影
お千に着物を着せてもらい

お千に連れられ日当たりの良い縁側にくる

濡れた髪を丁寧に拭いてくれる

簪一本で髪の毛をくるんとまとめた


「その簪、あんさんにあげる!
あんさんとうちが友達の証や!!」


お千はにっこり笑う


「おう!ここにいたのか!」

「へぇ。永倉さんどないしたん?」

「これ!二人で食えよ!貰い物で一つづつでわりぃがな!」

「おおきに!」

永倉に礼を言ってから、瑛の方を向いて少し開いてる口に、押し込んだ

!!!!永倉が驚く


「ちゃんと味わって食べるんやで?」


永倉はモテていた、町娘から千菓子をもらったのだ

無表情で瑛が食べた

永倉が口を開け様子を見る


「永倉さん!おいしいわぁ!あんさんはどおや?おいしいか?」


瑛が永倉をちらっと見て頷く


!!!!永倉が満面の笑みで


「そりゃよかった! 」




永倉が有頂天になっていると、土方がきた


「土方さん!!」 目を輝かせる永倉に

「お前… 稽古はどうした?」

「うぇ?あああああぁーー忘れてた!!」

あっという間にいなくなった


「あはははは!!!賑やかなお人やな!」


土方が瑛に向かってきく


「なぁ。散歩にでもいかないか?」


『いってもいいの?』悩んでいた。



「こら!さっき教えたばかりやろ!」


「は?」 突然怒るお千に土方が変な声。


「どうするん?」



『行きたい』首を縦に振った



「最初から、ちゃんとそう言ったらええんよ!遠慮なんかしたらいかん!わかった?」


瑛が頷く





〝なんだ…女同士って分かり合えるのはえーな……初めからお千に頼めばよかった。〟



土方は後ろ頭をがしがしとかいた

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