夢幻泡影

新選組が瑛を捜す為、長州を探る

京から、追放されたはずが、探れば探るほど出てくる

土「瑛は、長州の手に落ちてないようだな」

近「あまりまえじゃないか!!」

山「瑛は味方だと、はっきり言いましたよ!」

土「わぁーってる!!捕らわれてないなって言ってんだ!!」

新選組は、なんの手掛かりも掴めずにいた



三月中旬、瑛が出て行き一ヶ月がたっていた








圭尚は、毎日瑛とたくさん話をした


紗瑛が猛に出会う前に、紗瑛と一緒に旅をして人々の病や、怪我を治療していた

旅先で出会った猛と紗瑛が恋仲になり

紗瑛のことが好きで、二人への嫉妬から逃れる為に僧侶になった

でも、紗瑛を想う気持ちが消えないから、遠くへ行こうと京に来た

「紗瑛が瑛に合わせてくれたんじゃないかな」

「ふふふっ!あたしも同じこと思ったよ!
ねぇ、圭尚…あたしね…」

瑛は、話せるようになり圭尚と呼んでいる

瑛は、両親が殺されてから圭尚と出会うまでの出来事を話した


「そっか…辛かったね。
僕が思うには、土方さんは瑛を疑ってない!立場上疑っていることを装ったんだよ!ちゃんと話もせずに、飛び出したなら、心配しているだろうね。」


「そうかな… 」


「瑛…会いに行きなよ?」


「僕も一緒に行ってあげる」


「圭尚…」


「ちゃんとお別れを言ってから、江戸に行こう?」


「うーん。まず、旅の支度に町に行こう」


「そうだね。」








『母上…圭尚は、とても優しいよ

この優しさまで、疑ってしまう自分が嫌

圭尚…信じていんだよね??』


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