あの日あの場所で、凍りついた時間が…

入院中。〜手術そして出逢い〜

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PM2:30




手術を終えた私は麻酔で眠っている状態から目を覚ました。



目の前にはあたしの病室の天井。
左にはテレビ、そして右には窓。




ここで私はようやくさっき手術が終わったのかと実感する。





「澪音、おはよう」



足元の方からお母さんの声が聞こえる。



足元の方を見るとベッドの端に腰掛けたお母さんがいた。





「めっちゃ寝てたね」



そう言って笑いを少し交えるお母さん。
自分の娘が手術という不安が消えたのか安堵の笑みが出ていた。





「何時くらいに手術終わった?」



「んーと、8:00から手術でだいたい10:30くらいかな??」




え、私そっから今までずっと寝てたのか。笑





手術する直前のことは鮮明に覚えてる。
麻酔が効いて眠る直前までしっかりと。







そして今右膝に違和感がある。
ベッドを少しだけ起こして足を見るとそこには青い器具で固定されていた。







それを見た瞬間、あぁ私手術したんだなと実感がわいた。









一度は目を覚ましたものの身体が疲れていたのか私はまた眠りについた。







この日私は夜まで全く目が覚めなかったがその間もお母さんはずっと私のそばにいてくれた。





その時私は少しも動かせず固定された足に痺れなどが出たため時々目を覚まして手元にあったナースコールで看護師さん呼んだり眠そうにウトウトしていたお母さんに足の裏を揉んでもらったりして夜は過ごした。






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