空になった君へ。


「ねえ。犬飼おー!」


学校から帰るなり、私は叫ぶように言った。


仕事が休みの母がテレビを観ていた。


「まだ言いよったん。おばあちゃんが良いって言わんとダメ。」


「……ちゃんと世話するけ!!」


そんな私の必死の気持ちが伝わったのか、母がどうしようかと眉をひそめた。
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