【完】千鳥の舞う花火。








八月二十六日は雨。



傘を差して、みんなで遠くまで歩けば雨は直ぐ止んで。


そこで見つけた一面の向日葵に、千鳥は目を輝かせて微笑んだ。








――八月二十七日。





昨日とは打って変わっての快晴。





「今日は何する? 千鳥の体調が良いなら外行く?」



「街に行って、服とか見ようぜ! 千鳥ちゃんの服は、俺が見立てる!!」




志帆と明が楽しそうに話す。




「街に行くのは賛成だけど、なんで明が千鳥ちゃんの服を見立てるんだよ。」



「ダメですよ、セクハラは。それに明くんが見立てるより、私達女子が見立てた方が絶対可愛いです。」




それを聞いた隼人と幸が、素早く明に攻撃。








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