砂~限りある時間のなかで~
「そんな顔で言うなよ。」

なんか顔赤くしてるし。
私まで余計に恥ずかしくなるよ。


てか、そんな顔ってどんな顔よ。失礼な人だね。


「俺、そろそろ行くから。」
「あっ、うん。ありがとう。」

「いーえ。」

深田くんはニッコリ笑って、保健室から出て行った。


まだドキドキする。

倒れる前はあんなにしんどかったし、頭もかなり激痛だったのに。

何で今はよくなってるんだろう。


不思議。


とりあえず寝よう。


目を瞑っても、脳裏に浮かぶのは深田くん。


私、好きなのかな?
いや。思いこんでるだけかもしれない。

でも…。


「西宮さん、大丈夫?」

保健室の先生だ。

「大丈夫です。」

「そう?無理しちゃダメだからね。」


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